現在歯科の初診は行っておりません

新着情報

当病院の特徴・こだわり

最良のホームドクターを目指して

当院ではワクチンやフィラリアなどの予防、避妊・去勢手術をはじめとして、内科から外科まで幅広い診療科をカバーし、皆様にとって、地域に密着した最良のホームドクターとなれることを心掛けた医療を行っています。病気のこと、治療のこと、その他少しでもわからない点やお困りの点がありましたら、お気軽にスタッフまでお尋ねください。


一歩進んだ専門医療

一般診療に加え、整形外科・歯科の治療に力を入れており、特に整形外科に関しましては、他院からの症例の紹介やセカンドオピニオンにも対応しています。その為、国内外の学会・セミナーにも積極的に参加し、皆様に最新の技術・知識を提供できるように努めています。


様々なニーズにお応えします

  • アニコム損害保険株式会社、アイペットの保険による窓口清算が行えます。
  • 基本的に当院では夜間診療は行っていません。当院はTRVA夜間救急動物医療センターの会員であり、必要に応じて夜間の時間外診療(20:00~)はTRVAをご紹介しています。獣医師とのご相談をご希望の場合、留守番電話を最後までお聞きになった上でメッセージをお残し下さい。
  • 3台の駐車場を完備しています。
  • クレジットカードの使用が可能です。
  • 世田谷区獣医師会所属

診療スケジュール

新型コロナウィルス
感染予防の為、
現在予約制となります。

アクセス

〒156-0053
東京都世田谷区桜 1-64-11
Tel:03-3429-1579
Fax:03-3429-1496

小田急線経堂駅
南口より徒歩10分

 

第一種動物取扱業登録番号 第005478号
有効期間 令和9年5月16日

分院 アニコム損害保険 アイペットペット保険対応動物病院 TRVA夜のどうぶつ緊急診療 calooペット

膝蓋骨脱臼 (Patella Luxation)

■膝蓋骨脱臼とは

膝蓋骨脱臼は、現在の日本の小型犬において、非常に多くみられる疾患です。一般に、小型犬では内方、大型犬では外方脱臼が多く認められ ます。
犬の膝には、人間と同様に膝蓋骨(パテラ)と呼ばれる小石状の骨があります。正常では、膝蓋骨は大腿骨下部の溝(大腿骨滑車)にはまっていますが、これが内方あるいは外方に脱臼する状態を「膝蓋骨脱臼」とよびます。 膝蓋骨は膝の前面を走る膝蓋靭帯で固定されているため大きく動くことはありませんが、多くの場合、溝のすぐ内側/外側に脱臼したり、また戻ったりといった動きを繰り返します。 膝蓋骨脱臼は、重症度別にグレードⅠ~Ⅳに分類されます。
・グレードⅠ
:膝蓋骨を指で押すと脱臼するが、離すと元の場所に戻る。日常生活で外れることはあまりない。
・グレードⅡ
:膝蓋骨は多くの時間はまっているが、日常生活でもしばしば外れることがある。
・グレードⅢ
:膝蓋骨は多くの時間脱臼しており、指で戻してもすぐにまた脱臼する。
・グレードⅣ
:膝蓋骨は常に脱臼しており、指で戻すことができない。



■原 因

原因の多くは遺伝的な素因によるとされていますが、成長期の肥満、運動法なども悪化の要因となります。


■症 状

膝蓋骨が外れると、その間のみ足を上げたり後方に蹴るようなしぐさをし、膝蓋骨がもとの場所に戻ると、再び何事もなかったかのように足を使って歩き出すのが典型的な症状です。
ただし、症状の程度は様々で、まったく無症状であったり、かなりの痛みを示すこともあります。
膝蓋骨脱臼は骨が成長する若年から起こることも多いため、重症の場合は大腿骨、下腿骨(脛骨)にゆがみが生じ、内方脱臼の場合はO脚、外方脱臼の場合はX脚となります。



■治 療

グレードⅠ~Ⅱの場合には内科的保存療法(体重や運動の管理、鎮痛剤)が主体になります。
グレードⅡ~Ⅲ以上の場合は、症状に応じて外科手術の適応となります。
手術の内容は、①大腿骨滑車溝掘り術、②膝蓋靭帯周囲組織の鱗状縫合、③脛骨粗面移動の3つを組み合わせて行いますが、成長期には①と②のみを行います。
①は、パテラのはまっている溝を深くすることで外れにくくし、②には周囲の軟部組織を牽引して脱臼を防ぐ効果があります。
しかし、膝蓋骨脱臼の症例の多くは、パテラを溝に戻した状態で膝蓋靭帯全体がゆがんでいるため、これをまっすぐに矯正する必要があります。このため、膝蓋靭帯の下方の付着部である脛骨粗面を移動させて膝蓋靭帯がまっすぐになるようにします。



前十字靭帯断裂 (Cranial Cruciate Ligament Rupture)

■前十字靭帯断裂とは

犬の膝には、多くの靭帯が存在します。このうち、とくに損傷しやすいのが前十字靭帯です。前十字靭帯は、大腿骨に対して脛骨(下腿骨)が前方に滑らないよう、ストッパーの役割をしています。そのため、この靭帯が断裂すると体重をかけるたびに下腿骨が前方に滑り、膝関節は不安定になって、放置すれば関節炎を引き起こします。また、靭帯の断裂は強い痛みを伴うので、通常犬は痛い肢をかばい、引きずったり着地できなくなったりします。
前十字靭帯の損傷には、部分断裂と完全断裂があります。また、半月板の損傷を伴うことと伴わない場合があります。程度によって症状や治療は異なりますが、靭帯の完全断裂もしくは半月板の損傷があれば手術が必要になります。



■原 因

従来、犬の前十字靭帯断裂は強い力が急激にかかることによって起こると考えられてきました。しかし、最近では、前十字靭帯が切れる前には長期的に小さなダメージが積み重なり、靭帯の変性・劣化が進んだ結果切れる、という見方が主体となっています。
中~高齢の大型犬で、後足が短く膝の角度の浅い犬に多発しますが、犬種を問わず起こります。



■症 状

完全に靭帯が切れた場合や半月板を同時に痛めた場合、膝関節が腫れ、強い痛みを伴いますので、患肢にはほぼ体重をかけることができず、痛い足を上げたままの状態になります。 これに対して部分断裂では、しばらくかばって治ってしまうこともありますが、後に完全断裂に移行する確率は高くなります。
診断には触診とレントゲン写真、場合によって関節鏡などが必要になることがあります。疑わしい場合はまず獣医師の診察を受けてください。



■治 療

靭帯の部分断裂が疑われるが関節が安定している場合には内科的保存療法(体重や運動の管理、鎮痛剤)が主体になります。一方、部分断裂でも関節が不安定な場合や完全断裂の場合には手術が必要になります。
手術には多くの方法がありますが、当院では小型犬に対しては関節内法、大型犬に対しては脛骨粗面前進術(TTA)を行っています。



■脛骨粗面前進術 Tibial Tuberosity Advancement, TTA

TTAは犬の前十字靭帯断裂を修復するための新しい手術法です。従来、前十字靭帯断裂に対しては、切れた靭帯を人工物で置換する手法(関節内法、関節外法)が主体でしたが、TTAは関節を力学的に安定させることにより機能を回復させます。このため、体重の重い大型犬でも安定した成績を収めることができ、欧米ではTPLO(脛骨平坦部骨切り術)とともに主流の方法となりつつあります。
犬が自然に立っているとき、脛骨平坦部(下腿側の関節面)は地面からの力のベクトルと垂直に交わります。また、地面からのベクトルは膝蓋靭帯とおおよそ平行になります。正常な犬では、地面からのベクトルと膝蓋靭帯が平行な状態で関節が安定します。しかし、前十字靭帯を断裂した犬では、脛骨が前方に滑ることにより、この角度に異常が生じ、関節が不安定になると考えられます。 TTAは、脛骨粗面を前方に出すことで、膝蓋靭帯と脛骨粗面のなす角度を改善し、これによって関節の安定化を図る手術です。
手術ではまず関節内を探査して半月板の損傷を確認し、損傷があれば半月板を取り除きます。その後脛骨粗面の骨切りを行い、専用の器具を用いて脛骨粗面を前方に出した状態で固定します。脛骨粗面を前方に出した際に出来た隙間は、術後数ヶ月で新たな骨により埋まります。
TTAはTPLOと比較すると手術によるダメージが少なく、回復も早いとされていますが、完全に回復にするまでには2~4ヶ月を要します。



骨折 (Bone Fracture)

■一般的な骨折治療

骨折の治療は、折れた骨片同士を動かないように器具で固定することでなされます。
固定の器具・方法は数多くありますが、大きく分けて3種類の方法があります。
①内固定
プレートやピンによる手術を行い、皮膚の内側で固定する。
②外固定
ギブスなど。手術は通常必要なく、皮膚の外側で固定する。
③創外固定
手術で骨にピンを刺入し、皮膚の外側でピン同士を固定する。
治療にあたっては、骨折部位や折れ方により適切な固定方法を選択する必要があります。骨が治癒するまでには平均で2~3ヶ月 かかりますので、この間は折れた骨が動かないよう強固な固定を行います。



■小型犬の橈尺骨折

骨折には様々なケースがありますが、ことに小型犬・超小型犬の落下事故などによる骨折は年々増加傾向にあります。
こういった小型犬の骨折は、大多数が橈骨及び尺骨(前腕骨)の骨折で、特に1歳前後の若い犬で多発します。
前腕のなかでも手首の関節付近で折れることが多く、手首に極端に近い場所で骨折し、適切な固定が困難になるケースもしばしば見られます。
また、癒合不全を起こしやすいことでも知られており、治療には注意が必要です。



■原 因

小型犬で橈尺骨の骨折が多発する原因としては、以下のようなことが考えら れています。
①物理的原因
犬の重心は上半身にあるため、落下の際、前足が一番先に着地する
②生活習慣
小型犬の大半が室内で生活し、普段からソファやベッドへの昇り降りを繰り返しているが、これによって橈尺骨に骨疲労・骨硬化がおき、骨折しやすい状態になる。
③遺伝的素因
小型犬種の中でもより小型の個体が好まれる結果、矮小化傾向が生じる



■治 療

橈尺骨折の治療は、プレートもしくは創外固定で行うのが一般的です。
骨折部位が骨の中心に近く、手首の関節から距離がある場合にはプレート、創外固定とも用いることが出来ます。
手首の関節から骨折面までが極端に短く、プレート固定が困難な場合、当院ではチュブラー創外固定システムと呼ばれる器具を用いて治療を行っています。



■チュブラー創外固定システム

チュブラー創外固定システムは、人の手足の小さな骨の複雑骨折に対する固定法としてフランスで開発され、 獣医学領域ではチューリッヒ大学のDr. Montavonらが猫や小型犬の骨折に応用・紹介しました。
手術に際しては、骨折片にピンを刺し、各ピンを穴の開いたスチールチューブにネジ止めすることで固定を行います。従来の創外固定具と比較するとより軽量で、小さな骨片に多数のピンを設置することが可能であるため、プレート固定が困難な症例に対しても適用が可能です。プレートと比較すると固定の強度は落ちますが、骨に与える侵襲、ストレスが少なく、より早期の治癒が期待できます。
術後は骨折した患部の外側に金具を装着した状態で骨の治癒を待ちます。その間は金具の緩みのチェックや消毒のため、週1度は病院で包帯交換をします。



病院から皆様へのご挨拶

当院が目標とする”1.5次診療”について
元来、動物病院では人間の病院と違い、一つの病院でどんな病気も診ていました。ところが昨今、獣医療が進歩し、より高度な治療が求められるようになると、一つの病院で全ての病気に満足のいく治療を受けることが難しくなってきました。そこで動物病院も、地域で全般的な診療を行うホームドクター(一次診療)と、より高度な治療を行う専門病院(二次診療)へと二分化しつつあります。 当院では、これまで培ってきた知識と技術により、整形外科と歯科の分野において、専門的な診療を行っています。一方では、地域の皆様のホームドクターとして、納得のいく説明と、皆様の希望に沿った治療内容を心掛け、また、専門病院・救急病院との連携を図っております。 すなわち、一次と二次を兼ね備えた”1.5次診療施設”として、今後も医療レベルの向上に努力するとともに、皆様の信頼に応えられる病院を目指してまいります。

院長  新井 庸之
院長 新井 庸之

スタッフ紹介

■院長 新井 庸之 Nobuyuki Arai

1991年
日本大学農獣医学部卒業
1993年~
川瀬獣医科病院勤務
2000年
カリフォルニア大学デイビス校に滞在・整形外科研修
2001年
川瀬獣医科病院副院長就任
2001年~
チューリッヒ大学にて定期的に整形外科セミナー・実習を受講 AO VET Ambassador(整形外科の指導医資格)メンバー
 
Penn HIP 認定医
日本獣医麻酔外科学会所属

■副院長 水野 謙太朗 Kentaro Mizuno

2011年
麻布大学卒業
川瀬獣医科病院勤務
2014年~2017年
AO VET Course 修了(最終:Master Course)
2018年
RECOVER CPR Training 修了
2019年
チューリッヒ大学付属動物病院 小動物外科研修
 
AO VET Activeメンバー
日本獣医麻酔外科学会所属


■平見 祥之 Yoshiyuki Hirami

2017年
麻布大学卒業
川瀬獣医科病院勤務

■針ヶ谷 彩子 Ayako Harigaya

2020年
日本獣医生命科学大学卒業
川瀬獣医科病院勤務

■分院長 田付 弓子 Yumiko Tatsuki

2001年
麻布大学卒業
川瀬獣医科病院勤務
2001年~2003年
麻布大学付属動物病院内科専科研修医
2005年~2008年
Brisbain Veterinary Specialist Centerにて腫瘍科及び整形外科セミナーに参加
2011年
チューリッヒ大学外科・整形外科セミナー通訳
 
日本獣医がん学会会員
 
Penn HIP 認定医

※Dr.田付は分院長に着任し現在本院での診療は行っておりません。Dr.田付の診察をご希望の方はご相談ください。


■名誉院長 川瀬 清 Kiyoshi Kawase

1957年
日本大学農獣医学部卒業
1962年
東京大学農学部獣医外科研究生終了
1962年
当地にて川瀬獣医科病院開業
1987年
日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)にて獣医学博士修得
1996年
世界犬股関節異形成・変形性関節症学会(コーネル大学)に発表
1997年
日本獣医クリティカルケア研究会会長
2001年~
KYON Club of Japan会員・代表としてチューリッヒ大学にて定期的に整形外科セミナー・実習を開催
2007年
日本リハビリテーション研究会会員・理事

■動物看護師

 
瀬川聡子
田島夕起子
森下和紀
相川桃子
児矢野明子 


病院紹介


  • 待合

    皆様にリラックスしていただける空間づくりを心掛けています。


  • 診察室1

    ゆったりとしたスペースで大型犬の診察にも対応します。
    眼の検査もここで行います。


  • 診察室2

    超音波検査・心電図検査などはこの部屋で行います。


  • 手術室

    様々な手術器具を取りそろえ、
    クリーンな環境で手術を行います。

診療案内

診察について


■診察について 当院では、予約診療を行っておりません。これは、飼い主様に十分なご理解や納得をしていただけるような診察を心掛けているため、1件1件の診察時間を予測することが難しいためです。受付を済まされた順番で診察をさせていただくため、多少お待ちいただきご迷惑をおかけする場合もございます。また、症状により順番が前後することもありますのでご了承ください。
尚、整形外科の新患様に関しては、専門的な検査・説明によりお時間をいただくことが多いため、午前午後それぞれの診療終了30分前までの受付をお願いしております。また、ご来院の際は事前にご連絡いただくことをお勧めします。

各種予防

・狂犬病予防ワクチン
狂犬病の海外からの侵入・伝搬を防ぐために、犬を飼育する場合、年1回の狂犬病ワクチン接種が法律により義務づけられています。猫は接種の義務はありません。

・混合ワクチン

犬猫で良く知られている重度の感染症を予防するためのワクチンです。法律的な接種の義務はありませんが、これらに含まれる、パルボウイルスやジステンパーウイルスなどは感染すると命にかかわる場合も多く、接種をお勧めしています。幼少期に2~3回(50~60日齢から1カ月おきに)、成犬・成猫になってからは1年に1回の接種を行っていきます。
犬の場合は、体調や生活環境によってワクチンの種類を選択していただくことができます。

2種混合ワクチン ¥4,000
  5種混合ワクチン ¥8,000
  6種混合ワクチン ¥9,000
  8種混合ワクチン ¥10,000

3種混合ワクチン ¥5,000

尚、ワクチン接種後は体調を崩すこともありますので、迅速な対応ができるよう早めの時間帯(午前診療時間、又は午後の早い時間帯)での接種をお願いしています。

・フィラリア症(犬糸状虫感染症)
蚊によって伝搬される寄生虫感染症です。
血管・心肺に寄生し、重度感染になると命にかかわる感染症です。ワクチンとは異なり、蚊の活動する時期(4~12月)に毎月予防薬を投与することで予防を行います。毎シーズン、お薬開始の際には、血液検査によってフィラリアに感染していないかをチェックする必要があります。

・外部寄生虫
体の表面に寄生するノミやダニなどの寄生虫を指します。
これらの寄生虫は吸血によりペットに皮膚病を起こすばかりではなく、恐ろしい伝染病を伝搬することも知られています。予防薬には1~3ヵ月ごとに背中に滴下するタイプと、1カ月ごとに飲ませるタイプがあります。

川瀬獣医科病院
避妊・去勢手術 経堂の動物病院 [川瀬獣医科病院]
■避妊・去勢手術
雄では精巣や肛門周囲に発生する腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニアなどの病気と雄特有の問題行動が、雌では子宮蓄膿症、乳腺腫瘍などの病気が避妊去勢により予防できることが知られています。これらの病気の中には命にかかわるものも含まれているため、繁殖をご希望でない場合、当院では避妊・去勢手術を受けられることをお勧めしています。
避妊・去勢手術の時期はワクチン接種を済ませた上で、生後7~8カ月齢以降をお勧めしています。
雌では初回発情の前に避妊することで乳腺腫瘍の予防率を高められることが知られているため詳細の時期に関しては相談となります。
避妊・去勢手術は、全身麻酔での手術となり、原則1泊のお預かりとさせていただきます。手術当日は朝ごはんを抜いてきていただき、麻酔をかける上での体調チェックとして血液検査を行います。
退院後は手術創を保護するためにエリザベスカラー着用となり、手術より1週間後に抜糸となります。
※世田谷区獣医師会では世田谷区と協定を結び猫の避妊・去勢手術に対して助成金制度を実施しています。
川瀬獣医科病院
経堂の動物病院 [川瀬獣医科病院] ■わんにゃんドック(健康診断パック)
犬と猫の高齢化に伴い、人間と同じような病気が増えています。病気の早期発見・治療のために年に一度の健康診断が有用です。当院で行っているわんにゃんドックには、一般身体検査、レントゲン検査(胸部・腹部)、血液検査、心電図検査、検便、検尿が含まれます。その他の検査に関しましても、オプションとして併せて行うことも可能です。日中預かりでの実施となります。結果は報告書を作成してお渡しいたします。

基本料金:
~10㎏:\24,000~、10~30㎏:\26,000~、30㎏:\28,000~
川瀬獣医科病院
ペットホテル 経堂の動物病院 [川瀬獣医科病院]
川瀬獣医科病院
経堂の動物病院 [川瀬獣医科病院] ■マイクロチップ
ペットが逃げ出してしまった際や災害などではぐれてしまった際に、個体識別により、飼い主様の元に速やかに帰れるようにマイクロチップの挿入をお勧めしています。
川瀬獣医科病院
しつけ教室 経堂の動物病院 [川瀬獣医科病院]
■しつけ教室
吠える、引っ張る、お手入れをさせないなど、ご愛犬の問題行動にお悩みはありませんか?
パピートレーニングから高等訓練、ドッグショーのハンドリング指導など、高い技術と豊富な経験にもとづき、JKCジャッジの森喜夫先生が丁寧にご指導します。
犬のトレーニング法は数多くありますが、当教室ではおやつやおもちゃを使って「なるべく嫌な思いはさせず、犬が楽しく行動できる」トレーニングをモットーにしています。しかし、ほめるのみではなく、各犬とオーナーさんにより、必要最小限の叱り方もご指導いただけます。
また、他のワンちゃんたちと同じ教室で学ぶことで、より実践的なトレーニングが体験できます。

隔週木曜日の夜7時から9時まで、屋内ドッグランDog Inc Tamagawaにて好評開催中!
詳細につきましては当院までお問い合わせ下さい。(担当:田付)
川瀬獣医科病院
飼主様と動物達の暮らしと健康をサポートします!
経堂の動物病院 [川瀬獣医科病院]

広域地図

■小田急線経堂駅から徒歩でいらっしゃる場合(徒歩ルート

・ 経堂駅の南口から農大通り商店街を進みます。

1

・ 信号を渡ったら左へ進み、すぐ右折します(さくらパーキング)

2

・ 坂を上り、消化器クリニックのすぐ先を左折

3

・ クランク状の道をすぎたらすぐ左折

・ その先に当院がございます。

川瀬獣医科病院
■車で世田谷通りからお越しの場合(車ルート
1

・ バス停(農大一高前)付近、コインランドリーコトブキさんの横を入る。(渋谷方面からは右折、環八方面からは左折)

2

・ 道なりに進み、最初の一時停止を左折

3

・ 公園の金網に沿ってすぐ右折

・ 細い道を道なりに進むと突き当りが当院です。

川瀬獣医科病院
■車で城山通りを宮坂方面からお越しの場合(車ルート
1

・ 「経堂駅入口」の信号を左折

2

・ 最初の左折できる所(カーブミラーがあります)を左折

3

・ 最初の一時停止(郵便ポスト有)を左折

1

・ 曲がってから2つ目の一時停止を左折

・ 正面が当院です。

   
川瀬獣医科病院
■車で城山通りを環八方面からお越しの場合(車ルート

・ 「経堂五丁目」を右折

・ 「経堂四丁目」を左折(セブンイレブン)

3

・ 一方通行を道なりに進み、3つ目の一時停止を左折

・ 正面が当院です。


病院へのアクセス

〒156-0053
東京都世田谷区桜1-64-11

Tel:03-3429-1579
Fax:03-3429-1496

■駐車場完備
■小田急線経堂駅 南口より徒歩10分

<ご来院の際は・・・>
小田急線経堂駅南口より徒歩10分です。お気をつけてお越しください。
※お車でいらっしゃる場合、病院の住所をナビに入れると誤った場所に誘導される場合がございます。
ナビをお使いの方は当院駐車場の住所『世田谷区桜1-59-10』をご登録ください。

レッグ・ペルテス病 (Legg-Perthes Disease)

■レッグ・ペルテス病とは

レッグ・ペルテス病とは、大腿骨頭の非炎症性無菌性壊死と定義される病気です。
股関節形成不全と異なり、若い小型犬に多くみられ、大腿骨頭への血流が阻害されることで骨頭が壊死をおこします。血流が減少する理由ははっきり分かっていませんが、ホルモンの影響、遺伝素因、解剖学的構成、関節包内の圧力の増加、大腿骨頭の梗塞などが考えられています。



■症状・治療

患肢を痛がり、肢をかばって着地を避けるようになります。
小型犬に起こる病気であることから、治療としては大腿骨の骨頭部分を切除する、大腿骨頭切除術を行います。
体重の軽い小型犬の場合、手術で関節を取り除いたあとには線維性の偽関節が形成され、ほとんどの犬では筋肉の回復とともに生活に充分な機能を取り戻すことができます。
患肢の機能の回復は個体差が非常に大きく、術後数日で肢を使い始め、ほぼ正常な機能を取り戻す犬から、数ヶ月後まで肢をかばう犬まで様々です。
早期の良好な機能回復のためにも、術後早期からのリハビリが望ましいでしょう。



股関節形成不全 Canine Hip Dysplasia (CHD)

■股関節形成不全とは

股関節形成不全は、犬の遺伝性疾患の中でも最も一般的な疾患です。
股関節は、骨盤側の寛骨臼と、それにはまり込む球状の大腿骨頭からなっています。先天的に寛骨臼のくぼみが浅かったり、骨頭と寛骨臼の間の靭帯が緩かったりすると、骨同士がぶつかって炎症が起こり(変性性関節疾患:DJD)、痛みを感じるようになります。
好発犬種としてはセントバーナード、ニューファンドランド、バーニーズマウンテンドッグ、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、フラットコーテッドレトリバー、ジャーマンシェパード、オールドイングリッシュシープドッグ、グレートピレニーズ、イングリッシュスプリンガースパニエルなどが知られています。大型犬のなかでも、体型がまるくずんぐりした、脂肪の多い犬種に多く発症する傾向があります。これらの犬種では、筋肉の発達が悪く、腱と靭帯の間に脂肪が入り込むことと関係しています。



■原 因

選択繁殖によって発症を減らせることなどから、遺伝性の疾患であることは分かっていますが、現在はまだ原因遺伝子の特定はできていません。また、遺伝のみでなく、成長期の環境によって症状が悪化することが知られており、発症に至るまでに遺伝要素が7割、環境要素が3割と言われています。ある研究によれば、一歳までに好きなだけ食べさせた犬と、食餌の量を制限した犬では、股関節形成不全の発生率にはっきりとした差がでています。成長期の肥満のほか、偏った食餌や、過剰なカルシウム(ドッグフードにカルシウムを足すなど。多くのドッグフードには必要量以上のカルシウムが含まれています)などの栄養要因も症状を悪化させる一因になります。



■症 状

・痛み:運動をしたがらない、階段をのぼれない、ジャンプや早足を嫌がる、びっこをひく(歩き始めに目立つのが特徴)
・異常歩行:がに股、円を描くような動き、うさぎ跳び(両側の痛みがある場合)
・大腿部の筋肉の萎縮:股関節が出っ張り、腿の筋肉が発達しないため、後ろから見たお尻のシルエットが箱型から逆三角形に見える
股関節の痛みは、成長期(生後5~6ヵ月位)に突然現れることがあります。この痛みは寛骨臼縁の微細骨折が原因といわれており、通常1歳前に痛みはいったん治まります。しかし股関節の形成不全が治ったわけではなく、関節内では徐々に変形が進行しているので、加齢とともに変形・炎症が進めば再び痛みがでることになります。
股関節形成不全の症状が出ていても、飼い主の約半数は気付かないと言われています。股関節形成不全の疑いがあったら獣医師の診察を受け、必要ならレントゲンを撮ってもらいましょう。ただし、少なくとも生後4ヶ月を過ぎないと診断をすることはできず、確実な診断ができるのは生後7~8ヶ月以降になります。



■予防策

一番の予防策は、健全な股関節を持つ犬同士での繁殖計画を組むことです。海外では、繁殖計画に股関節の検査を取り入れることによって、発症率を大幅に減らすことに成功しています。仔犬を購入する前にブリーダーもしくはペットショップと話し合い、両親犬および血縁の犬が股関節の検査を受けているかどうか、股関節形成不全の素因がないかどうかをよく確かめましょう。
股関節は、誕生時にはほとんど形をなしておらず、成長とともに受け皿(寛骨臼)とそこにはまり込む球(大腿骨頭)が徐々にできていきます。大型犬の場合、骨が完全に成長を止めるのは生後1年すぎです。股関節形成不全の犬の場合は、成長期の肥満や運動、栄養などの条件により、関節炎を悪化させてしまう可能性が高くなります。そのため、特に成長期の肥満には注意が必要です。仔犬は、生後3~4ヶ月まではおなかがぽっこりふくれた赤ちゃん体型をしていますが、それをすぎたら痩せ気味の体型を保つよう注意しましょう。また、自転車運動などの激しい運動や、フローリングなどの滑りやすい床も、関節への負担を増すことがあるので注意が必要です。



■診 断

股関節の検査には、レントゲン検査が必須です。症状や、触診、視診によって分かることもありますが、それだけでは分からない場合が多々あります。股関節形成不全を疑う場合は、動物病院でレントゲン検査を受けてください。
股関節のレントゲンの評価には、豊富な知識と経験が必要です。そのため、より正確な評価を得たい場合は専門医による評価が有用となります。現在、代表的なレントゲン診断・登録機関としては次の3つがあり、所定の手続きを経てレントゲン写真を送付すれば、専門医の診断評価を得ることができます。
①JAHD Network(日本動物遺伝病ネットワーク:日本)
②OFA(Orthopedic Foundation for Animals:アメリカ)
③PennHIP(Pennsylvania Hip Improvement Program:アメリカ)
JAHDおよびOFAに評価を依頼する場合は、股関節の伸展像(仰向け)レントゲン1枚が必要です。これらの機関に評価を依頼すると、各機関に血統書番号が登録され、JAHDの場合はポイント評価(左右各0~45、計0~90)、OFAでは7段階評価(excellent, fair, good, borderline, mild, moderate, severe)が得られます。
OFAは筋肉を弛緩させるため麻酔下での撮影を勧めていますが、当院では麻酔をかけることはほとんどありません。ただし、完全に左右対称の写真が必要となるため、どうしても動いてしまう場合は麻酔が必要になることがあります。あらかじめお電話でご相談下さい。
ペンヒップ(PennHIP)は、前記2つとは異なり、麻酔下での股関節の緩み、及び変性性関節疾患の有無をみる検査です。ペンヒップを希望される場合は、必ず事前に予約をしてください。



■治 療

股関節形成不全があっても、軽症の場合や痛みがない場合には、体重や運動量を制限して負担を軽くし、サプリメントなどを取り入れることである程度進行を抑えることができます。しかし、関節炎がひどく痛みがある場合や関節の変形が重度の場合は、手術が必要になります。
股関節の骨関節炎による症状を抑えるための手術としては、大腿骨頭切除術と股関節全置換術があります。
大腿骨頭切除術は、名前のとおり大腿骨の骨頭を切り落とし、関節をなくしてしまう手術です。関節がなくなった後には線維性の「偽関節」ができ、支えになります。骨同士が擦れ合うことがなくなるため、炎症や痛みも効果的にとり除くことができます。ただし、偽関節の強度には限界があるため、主として20kg以下の犬猫に用いられます。
股関節全置換術は、股関節を形成する大腿骨頭および寛骨臼を除去し、人工関節に置き換える手術です。股関節全置換術にはセメントを用いるセメント方式と、セメントを用いないセメントレス方式がありますが、当院では、チューリヒ大学で開発されたチューリヒ・セメントレス方式の股関節全置換術を行っています。2000年よりチューリヒ大学のモンタボン教授を招き、同教授参加のもと、いくつかの動物病院と連携して、現在までに80症例の手術を実施してきました。チューリヒ・セメントレス方式は日本およびアメリカ、ヨーロッパにおいて、従来の手術法と比較して安定した成績を収めています。
骨関節炎のある股関節においては、股関節全置換術がもっとも効果的に痛みを取り除くことができ、95%の犬が正常な関節機能を獲得し、80%は片足のみの手術で良好な肢の機能を得られるとされています(セメント法でのデータ)。
人工関節は大腿骨ステム、ヘッド、および寛骨臼カップからなります。始めに大腿骨頭を切り落とし、大腿骨にステムを埋め込み、螺子(ネジ)で固定します。寛骨臼も専用の器具をもちいて掘り広げ、カップをはめ込み、適切なサイズのヘッド&ネックを装着します。これによって正常な股関節とほぼ同程度の機能をもつ人工関節ができます。実際の股関節では大腿骨頭と寛骨臼の間に靭帯がありますが、人工関節では靭帯が存在しないため、術後は通常2ヵ月間の安静が必要となります。



歯科

元来、犬や猫の口腔内のトラブル(歯を含む)に対する意識は他の病気に比べ低いと言われていました。
しかし近年、デンタルケア商品の普及などにより、飼い主様の動物歯科に対する意識は高まり、獣医領域でも歯周病をはじめとする口腔内疾患に対する正しい診療、正確な治療が求められるようになりました。



当院における歯科処置

日本小動物歯科研究会の認定医による専門的な診断、治療を行っております。
また、安全な麻酔下での検査・処置を行うため、病院全体で麻酔の知識と技術の向上に日々努めております。



麻酔について

なぜ麻酔が必要なの?
私たち人間と違い、犬や猫の場合は意識がある状態での口腔内のチェック、レントゲン検査や治療はかなり困難です(ほぼ不可能と言えます)。
歯石除去などのクリーニングの場合も同様です。無麻酔状態(動物に無理な力をかけ、押さえつけた状態での処置になることもある)では歯周ポケットの汚れまでは取り除く事は出来ないため、健康維持の効果はまったく無いと言われています。また、恐怖を与えたことで処置後には口を触らせてくれなくなる事もあるので注意が必要です。
きちんとした検査と治療のためは全身麻酔をかける必要があります。
いきなり麻酔をかけられるの?
初診時に麻酔をかける事はほとんどありません、改めて処置(検査・治療)のご予約を取って頂きます。
また、処置当日は血液検査等を行い、麻酔下での処置が可能かどうかを必ずチェックします。
麻酔からの醒め具合にもよりますが、ほとんどの場合日帰り出来ます。

※検査結果によっては延期の場合もございます、ご了承下さい。
※日米の獣医歯科学会でも無麻酔での歯石除去は推奨されていません。
  →http://sa-dentalsociety.com/news/dental scaling.pdf
私たち人間と同様に、重度の歯周病は心臓病や腎臓病など、口腔内以外の病気の悪化要因となります。
健康のために正しいケア、正しい治療を受けましょう!

■ 症例紹介

3歳齢以上の犬や猫では80%以上が歯周病に罹患しているというデータがあります。
歯周病以外にも歯の破損(破折)、特殊な口内炎、不正咬合、腫瘍といった疾患も多く認められます。

歯周病

■歯周病とは

歯垢(プラーク)中の細菌が引き起こす慢性感染症性疾患です。
歯周病は、歯肉のみ侵された歯肉炎と、歯槽骨(頭蓋骨の一部)や歯根膜などの歯を支える歯周組織まで侵された歯周炎とに分けられます。 治療により歯肉炎は回復する事ができますが、歯周炎は治療をしても完全に回復する事は困難とされています。
付着した歯垢を放置し、歯石が形成されることで病態が複雑になり、歯周病は更に進行します。そして、最終的に歯周組織が吸収・破壊され歯の脱落や鼻腔との瘻管形成、眼窩下での膿瘍形成、顎骨の病的骨折等を引き起こす例も数多くあります。



■歯周病の治療

初期歯周病では、麻酔下での歯石除去を始めとする歯のクリーニングが中心です。  中程度~重度の歯周病の場合、一般的なクリーニングのみでは不十分となり、歯科用レントゲンによる検査と歯周外科での治療が必要になります。 さらに治療が遅れた場合、歯の温存は不可能になり、治療の選択肢は抜歯のみになってしまいます。 (一度ついてしまった歯石はホームケアだけでは除去しきれません。)



①歯周病が軽度であったためクリーニングのみの処置を行った症例



②歯周病が重度であったため抜歯と歯肉の縫合を行った症例



破折・咬耗

破折・咬耗とは

犬用の蹄(ヒヅメ)や骨などの硬いおやつや玩具などをかじり、歯が欠けてしまったり折れたりすることを破折。歯が擦り減ることを咬耗と言います。

■破折・咬耗の治療

受傷の時期や損傷の仕方、歯髄の露出の有無、体調や年齢などによって治療方法が異なってきます。
保存可能な歯に関しては、欠けた部分のみを修復する保存修復や、歯髄を取り除き特殊な歯科材料を充填する抜髄充填などの歯内治療を行います。
歯周疾患などの持病があり歯の温存が見込めない場合は、抜歯が適応されます。
歯が折れていたり、擦り減っているのを発見した場合は、早めの受診をおすすめします。



不正咬合

不正咬合とは

上下の歯が適切に咬みあっていない状態をいいます。 遺伝的な顎の大きさや長さの異常、左右の顎の歪みによる骨格不正咬合と、歯列の中の一部だけが異常を起こして発生する歯列不正咬合とがあります。 その他にも、脱落時期を過ぎても残存する乳歯よる永久歯の萌出(ほうしゅつ)位置異常でも不正咬合は起こります。 不正咬合による歯と歯の接触、歯と軟組織との接触で外傷や継続的な痛みが生じます。また、歯磨きなどのホームケアもしづらいため、歯周病や歯肉疾患にかかりやすくもなります。 不正咬合を見落とさない為にも、乳歯期や永久歯への生え変わり期での口腔内チェックをお勧めしています。

■不正咬合の治療

6~7ヶ月齢までに発見された不正咬合は、乳歯抜歯などの比較的簡単な外科的矯正で改善する事が多いですが、永久歯列になってからの矯正では、歯冠短縮術や矯正器具を用いた本格矯正となり、高度な技術を要し、更に麻酔下での処置も数回必要となるケースが多くみられます。



猫の歯肉口内炎

猫の歯肉口内炎とは

猫では口腔の後部粘膜に、発赤(痛みを伴う)や潰瘍、肉芽様組織の増生がみられます。
 症状としては、しきりに口を気にする、涎の増多、食欲不振などがあり重症の場合では、採食困難による体重の減少が起こる事もあります。また、内科的な治療が困難なため、難治性口内炎とも呼ばれています。
 口腔内の細菌やウィルス、免疫反応の異常などが原因と言われていますが、いまだ原因は不明です。

猫の歯肉口内炎の治療

歯科処置が有効とされています。口腔内の掃除や歯石の除去を行うだけでも症状の緩和が認められることもありますが、全臼歯抜歯や全顎抜歯等の外科的治療が最も効果的といわれています。
(ステロイドや抗生物質などを用いた内科療法で一時的な改善はありますが、完治する事はありません。)


腫瘍

腫瘍について



口腔内には様々な種類の腫瘍が発生します。
顎骨、歯牙などの硬組織に発生する骨肉腫や棘細胞性エナメル上皮腫。歯肉、舌、口腔粘膜と扁桃からなる軟部組織に発生する黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫などがあります。
また、歯肉の過形成や好酸球性肉芽腫、歯原性嚢胞など腫瘍に類似する腫瘍以外の疾患もあることから、病巣の組織生検などによる腫瘍か否かの診断と同時に、腫瘍の種類を特定する確定診断がとても重要になります。
口腔内に、腫れている箇所やできものを発見した場合は、早めの受診をおすすめいたします。