骨折
中手骨・中足骨骨折
中手骨・中足骨とは
手の甲・足の甲の骨のことで、指と手首・足首の間にある骨です。
この部位の骨折は、落下事故や、小型犬や猫では肢端を踏まれることで発症し、比較的多くみられます。
中手骨・中足骨骨折について
この骨折には主に、大型犬では骨プレート、小型犬・猫では髄内ピンを用いて整復手術を行います。
小型犬・猫の中手・中足骨骨折で用いられる髄内ピンは非常に細いものになるため、その働きは、
骨折の整復のみで、患肢を支えるだけの強度はありません。
そのため、術後約2か月、骨が癒合するまでの間、外固定(ギプスなど)の装着が必要となります。 また、髄内ピンが入ったままだと関節を伸ばすことができないため、骨折治癒後に抜ピン手術も必要です。
実際の症例1
トイ・プードル(5歳、体重1.5kg、去勢雄)
術式:右中足骨骨折整復術(髄内ピン)

実際の症例2
ソマリ(9ヶ月齢、体重4.3kg、去勢雄)
術式:左中足骨骨折整復術(髄内ピン)

実際の症例3
ボルゾイ(3歳、体重21kg、未避妊雌)
術式:左中手骨骨折整復術(第3・4中手骨はプレート固定、第2・5中手骨は髄内ピン)
