骨折
犬・猫の骨盤骨折
骨盤の役割
骨盤は、腸骨・寛骨臼・恥骨・坐骨からなる「箱型」の骨で、その役割は主に次の2点です。
① 脊椎と大腿骨をつなぎ、後肢で負重するための経路となる。
② 後腹部の臓器がその「箱型」の構造の中に入り込み、外力から守っている。
骨盤骨折の手術について
骨盤骨折で手術が必要となる場合は、上記①②の役割を果たせなくなった時、すなわち
・後肢で負重させるための経路に問題がある場合(仙腸関節の脱臼、腸骨の骨折、寛骨臼の骨折)
・箱型の骨盤が骨折により崩壊し、内部の臓器に圧迫などの支障をきたす場合
以上の場合に手術が必要となります。
腸骨体骨折および仙腸関節脱臼が生じた症例
猫(Mix、1歳6ヶ月齢、体重2.6kg、避妊雌)
